主婦が働くのは大変です。そして、家庭も仕事もうまくやる為には、コツが必要です。よく考えて、よく相談して、決めなければいけません。
仕事を探す前に、自分と周りをよく見つめて、しっかり準備をするために、ココは押さえておきましょう。
年金の受給額もどんどん減って、支給開始年齢もどんどん上がっています。まだ子供の学費にお金が必要、親の介護にも費用がかかる。「貯えだけでは、心もとない」と、思っているあなた。不安なのは、あなただけではありません。
それでも、だからこそ、仕事がしたい
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もう、いい年になっちゃったけど、これから仕事できるかしら?私ができる仕事、あるかしら?
独身の頃にはバリバリ仕事をこなしてきたけど、ブランクもあるし、ハードな仕事は体も心配だし、パソコンとか苦手だし。今まで仕事をされてこなかった方なら、もっとご心配でしょう。
仕事がしたい理由はいろいろあれど、世間一般はどうなの?
自分は仕事を探してみたいけれど、みなさんは、どうなのかしら?気になりますよね、お隣の事情。
それぞれの生活環境は様々ですので、働きたい理由はたくさんあると思います。
そして、働き盛りを過ぎていても、働いたことのない主婦でも、若い人たちに負けないくらい「働きたい」「働かなければ」という意欲のある方々が、どんどん増えてきています。
- 元気なうちに、少しでも蓄えておきたい。
- 子どもたちの結婚費用を、助けてあげたい。
- 夫の年金受給までの無収入期間が長くなったので、私も収入を得たい。
- これからの長い人生の、生きがいを見つけたい。
下のグラフは、厚生労働省と内閣府が出した、集計資料です。
専業主婦世帯と共働き世帯の増減

資料出所:厚生労働省「厚生労働白書」、内閣府「男女共同参画白書」(いずれも平成26年版)、総務省「労働力調査(詳細集計)」(2002年以降)
上記のグラフは、専業主婦の世帯数と、共働き世帯の世帯数の増減を、グラフで表したものです。35年前と比べると、専業主婦世帯と共働き世帯の世帯数が完全に逆転していますね。驚きです。
この数字に加え、シングルの世帯、離婚したおひとり様世帯や、子どもが巣立った母子家庭のお母さん世帯等、働かなければという方たちの数字を入れれば、例え中高年であろうとも就職を希望する方たちは、たくさんの数に上ると思います。
また、差し迫ってはいないけれど、できれば働きたい、生きがいの為に、健康の為に、おこずかいの為にという方もいらっしゃるでしょう。
お仕事を獲得する為、生きがいを見つける為に、まず一歩、踏み出してみましょう。
仕事をする為には、自分の気持ちと、夫の気持ちを確認
パートでもアルバイトでも、正社員ならなおの事、しっかりした気持ちで向かわなければいけません。そして、夫には、妻が働くという事を、実感して頂く必要があります。
何の為に働くのか、まず、目的をしっかり持ちましょう。
主婦が働く理由といえば、一番は経済的な理由です。頂いたお給料を何に使うかはそれぞれですが、生活のため、夫婦のため、子供の教育の為ならば、夫の協力は、是が非でもえましょうね。自分のお小遣いの場合は、ちょっと遠慮して(笑)。
- 夫のボーナス・給料が減ったので、生活費を補充する為。
- 子どもが大学に行くので、学費に充てる為。
- 高齢の親が施設に入るので、その生活費に充てる為。
- 家を新築したので、ローンに充てる。
- 外国旅行に行きたいので、蓄える。
このような、経済的理由で働くという方が、99%以上です。自分が働くという事の目的をしっかり持つ!なんとなく働きたいでは、継続が難しいと思います。
女性は男性より大変です。パートと家事、2つの仕事を両立させるには!
仕事をして家事もしなければいけない。Wワークになります。
家庭を守る事も大事な仕事ですが、社会に出て働くという事は、大変です。仕事内容は違えども、夫達と同じ社会で同じ土俵で、お金を頂いて働くのです。
その仕事は、同僚と比べられ、他人からの評価が付きます。気に食わない上司の理不尽なやり方に、文句も言えずに従わなければいけないこともあるでしょう。
しかも、仕事から帰ったら、男の人のように寝転んでいられるわけではありません。夕飯の準備、お風呂の用意、洗濯、掃除、明日のお弁当の下ごしらえなど、やる事は、山ほどあります。
そうです。リアルに考えてください。今までの家事に、外での仕事がプラスされるのです。
両立できますか?
無理したり、頑張りすぎるとこうなる!?
仕事をしようと思い立ち、始めてはみてから、本当の大変さに気が付いた、という方もいっらしゃるのではないでしょうか?
家族に迷惑をかけないように、家事もパーフェクトに頑張り、慣れない仕事でも、頑張る方も多いでしょう。
最初は、大変さと、充実感と、新しい世界の目新しさで、あっという間に一日が過ぎて行ってしまうでしょう。
でも、ほころびは、やってきます。これは、頑張れば頑張るほど、いつか訪れます。
- 今日が期限の書類を、子どもに持たすの忘れた。(もうっ~!自分から言いなさいよ)
- 洗濯物、乾かすの忘れた。(臭いわ~洗い直しだわ)
- まだ、洗い物ができていない。(自分の分くらい、自分で洗ってよ)
- レトルトを足した料理に文句を言われた。(じゃあ、自分で作りな!)
このようなことを繰り返すことになったら、間違いなく爆発します。頑張るお母さん程、こうなってしまいます。
はっきり言います。専業主婦でいた頃の家事のレベルを落す、または、夫に家事を振り分ける必要があります。
仕事と家事を両立させるための秘訣!夫に協力してもらう事!じゃあどうする?
協力してもらう為には、きちんと話し合って、夫の納得と了解を得なければいけません。でも、面倒くさそうな話、自分の都合の悪い話になると逃げる夫は少なくありません。
まず、夫というより、男の人に話を聞いてもらう秘訣は、論理的に話すことです。文句を言ったり、愚痴を言うだけでは、男の人は聞く耳を持ってくれません。
次の5項目は、はっきり主張しましょう。
働きに出る理由
生活費が足りない・ローンの返済・教育費の値上がり・親の介護にかかる費用、家の修理改築費、などなどです。
生活の為、家族の為に働くのでしたら、夫と妻は同じ立場です。給料の額に違いはあれども、働く目的は同じ。ならば、家庭内の仕事(家事)を全て妻がやるのは不公平です。
でも、ここで、これをそのまま言ってしまったら、夫婦げんかの元です。男のプライドを傷つけないように、柔らかく言いましょう。あくまで、可愛く「お願い」という事で(笑)
家庭の家事に掛かかっている労働力と時間
掃除、洗濯、アイロン掛け、買い物、部屋の片付け、ゴミ出し、食事の用意・片付け、お風呂の用意、自治会の役員や係り、PTAの役員や係り(子供の人数分)、交通安全の見回り、塾や習い事の送り迎え、ご近所の付き合い・・・キリがないですね。
これにかかる時間と労働力を、実際に書類に書き出して夫に見せましょう。すでにココから仕事感覚で進めましょう!
働きに出ることによって、生じる不都合
すべて、2.に関わってくること。そのうちの、いくつもができなくなります。できなくなるとどうなるのか、をはっきり認識しておきます。
それを回避する方法があれば手を打ちます。
1か月のお給料の金額
1ヶ月働いて、いくらになるかは、お互いに確認しましょう。その金額をどこに補填するのか。また、お互いに大変になるので、お互いのお小遣いを上げるという作戦もいいですね。
ここまで話をしたら、夫は、「自分が副業をする」と言い出すかもしれませんが(笑)
夫に手伝って欲しい事を具体的に、ピックアップしてお願いする。
いきなり、たくさんの家事を押つけては、夫婦げんかのもとになりますんので、「この5点はやって欲しいけど、最初はこの3点から」と、具体的にお願いすること。
夫の協力と、家事の質を落とす事!これが、仕事と家事の両立の秘訣です!これを機会に、妻や母の仕事をわかってもらうチャンスでもあります。
働く前に、キチンと話し合っておくこと。なあなあで済ませない事です。働き始める前が一番良いです。
男の人は自分の都合が悪いとごまかしたり、逃げたりするのが上手ですが、ここは甘い気持ちを捨てて、ズバッを切り込んでいきましょう。
最後に、夫への感謝の気持ちは忘れずに。
めんどうくさい話をした後は、フォローも忘れずに。
- いつも働いてくれている夫に、感謝のキスを!
- キスとまでいかなくても、感謝のハグを!
- ハグとまでいかなくても、感謝の言葉を!
つい、忘れちゃいますが、忘れずにね (笑)
まとめです。
- 自分が働く目的をしっかり持つ事が長続きするコツでもあります。
- 自分だけで、家事を何とかしようとは考えない、頑張りすぎない事です。
- 働きに出る前に、夫とよく話し合って、家事を分担する事。
- いつも働いてくれている夫に、感謝を忘れない事です。
働くという事は、大変な事です。ましてや主婦は多かれ少なかれブランクがあります。意気込み過ぎずに、準備を整えて、始めましょう。